番付ごとの人数に決まりはある?番付と構成人数も徹底解説

「番付ごとに定員はあるのか?」と疑問に思っている方もいるでしょう。結論からいうと、番付には人数が決まっているものと決まっていないものがあります。つまりは、何人でも位に就けるものもあれば、限られた人数しか位に就けないものもあるということです。

この記事では、番付ごとの構成人数や種類を解説しています。番付の仕組みを把握しておくと番付の予想を立てやすくなるため、さらに楽しく相撲観戦ができますよ。

番付ごとに定員が異なる

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番付ごとの人数は、決められているものもあれば、決められていないものもあります。表にまとめると、以下のとおりです。

定員あり

定員なし

十両

・幕下

・三段目

横綱

大関

・関脇

・小結

・前頭

・序二段

序ノ口

ただし、「大関」「関脇」「小結」に定員はありませんが、必ず1人はいるものとされています。また「前頭」も同様に、特別な人数制限は設けられていません。しかし、幕内力士の数が42人までと決まっているため、三役以上の数によって前頭の枠が変動します。

番付とは

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番付とは相撲の階級のことをいい、「横綱」から「序ノ口」までの10つで構成されています。各場所の成績によって昇格・現状維持・降格が決まります。

そのため、前頭十枚目が勝ち越しをすると来場所では十枚目よりも上がる可能性が高いです。一方で、負け越しをすると十枚目よりも下がる可能性があるといえるしょう。

このように、番付は力士の階級や順位を示すためになくてはならないものです。「階級+〇枚目」で表し、力士がどのくらいの位置にいるのかわかりやすくしています。

下記では、番付の種類や構成人数を詳しく解説しています。

番付の種類

相撲の番付は、「横綱」から「序ノ口」までの10つで構成されていると解説しました。番付の種類や順番をまとめると、以下のとおりです。

関取

幕内

役力士

横綱

三役

大関

関脇

小結

平幕

前頭

十両

力士養成員

(別名:取的)

幕下

三段目

序二段

序ノ口

番付外

前相撲

 

番付外の「前相撲」には、新弟子検査の合格者や序ノ口相撲の全休者が含まれます。番付表には、名前が記載されていません。

番付ごとの構成人数

番付ごとの構成人数は、以下のとおりです。

横綱

定員なし

大関

2人以上

関脇

2人以上

小結

2人以上

前頭

定員なし

(ただし、幕内人数42人‐小結以上の人数=前頭の人数)

十両

28人

幕下

120人

三段目

180人

序二段

定員なし

序ノ口

定員なし

幕内では、横綱と同様に前頭にも定員がありません。しかし、前頭は小結以上の人数によって枠数が増減するため、同じ定員なしだとしても横綱とは決定的な違いがあります。たとえば、小結以上が8人いた場合、前頭は34枠あります。もしも小結以上が12人の場合は、30枠しか残りません。

そのため、前頭の人数は常に変動し、上位層が多いほど前頭になれる人が少なくなるといえます。

番付構成員の偏移

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相撲業界では、年々力士数の減少が懸念されています。以下では、力士数の偏移に関して解説しています。

過去最多は943人

力士数の過去最多は、1994年の夏場所の943人です。1994年は、新弟子の多さから前相撲を2つに分けて行ったり、貴乃花横綱になったりと、相撲界が大いに賑わっていました。

また、新弟子検査数の過去最多は1992年の223人で、春場所だけでも160人いました。

近年は力士数の減少も

最近では、特に力士数の減少が懸念されています。1994年の943人に対し、2024年初場所で599人と、600人を下回る結果となりました。

さらに、新弟子検査数は2024年春場所時点で27人と、1992年の春場所160人に比べると、約6分の1です。

このように、相撲の全盛期に比べると力士の数が急激に減っていることがわかります。

まとめ

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番付には、定員が決まっているものと決まっていないものがあります。人数が決まっているのは「十両」「幕下」「三段目」の3つです。前頭のように小結以上の数によって増減する例外もあるものの、この3つ以外の番付には定員がありません。

番付ごとの定員を把握しておくと、自分なりに番付の予想を立てやすくなります。ぜひこの記事で解説した内容をもとに、さらに相撲観戦を楽しんでみてください。